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なんとなく、クリスタル

1981(昭和56年)/5/23公開 92分 カラー   
配給:松竹 製作:松竹株式会社

アルバイトでファッションモデルをやりながら、大学へ通う女子学生の姿を描いたストーリー。クリスタル族という流行語まで生んだ田中康夫の同名のベストセラー小説の映画化で、脚本、監督はこの作品がデビュー作となる松原信吾、他に東海洋士、田中晶子が脚本を共同執筆、撮影は長沼六男がそれぞれ担当している。

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ストーリー

大学生の由利はアルバイトで、ファッションモデルをやり、月に、40万円の収入を得ている。両親は海外勤務でシドニーにおり、彼女は青山の高級マンションにボーイフレンドの淳一と同棲中。彼も大学生ながら、プロのミュージシャンとして活躍しており、今、演奏旅行で東北を回っている。由利は服、聴くレコード、食事、飲み物まで、そのときの気分でこだわって選ぶ生活を大切にしている。ある日、由利はディスコで知り合った正隆とベッドを共にするが、いつも淳一とのセックスで得るあの高圧電流のような快感はなかった。千代紙を求めに、千駄木にある古い店に行った由利は、そこで、30を少し越えた上品な女性と出会う。その女性の物腰に、由利は、年を取ったらあんな女になりたいと思う。二週間ぶりに淳一が帰って来た。由利は久しぶりに、あの高圧電流の快感に浸る。数日後、両親からエアメールが届いており、もうすぐ帰国すると言う。両親が戻れば、淳一との生活に終止符を打たねばならない。迷ったあげく、彼女は彼に理由を告げ、別れようと話した。淳一は、そんな由利に、「一緒に成田に迎えに行こう」と言う。翌日、二人を乗せたベンツが成田に向って走っていた。

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