1982(昭和57年)/4/17公開 107分 カラー
配給:松竹(受託配給) 製作:ジョイパックフィルム / ムービー・ブラザース
白バイの青年警官と、誤って彼に怪我を負わされた女との憎しみから愛に変わる関係を描いたストーリー。脚本は那須真知子、ピンク映画の監督として80本以上の作品を手がけ、本作で一般映画の監督としてもデビューした和泉聖治、藤中秀紀による共同執筆、撮影は赤川修也がそれぞれ担当している。
東代々木署の交通係、24歳の富島哲郎は、違反車を白バイで追跡中に、50ccのバイクに乗る娘に誤って怪我を負わせてしまった。違反車を検挙して署に戻った哲郎に、上司の高森は、娘の怪我はたいしたことないから見舞う必要はないと話した。三ヵ月後、哲郎はファッションショーの会場から、ひどく足を引ずって出てくるあの娘と出会った。彼女のあとをつけ、アパートを訪ねて謝る哲郎を、娘は拒絶する。事件がマスコミに知られないように、高森が哲郎に彼女の重傷を伝えなかったのだ。全てを知った哲郎は高森に噛みついた。翌日、哲郎が娘のアパートを訪ねると、姉と一緒に赤いスポーツカーで故郷の沖縄に、たった今、向かった後だった。娘は比嘉礼子という名で、ファッションモデルだったが、怪我がもとで仕事を辞めなければならなかった。哲郎は首都高速、東名へと赤いスポーツカーを追った。そして、礼子の車を捉えるが、彼女は相変らず冷たい。事情を知らぬ姉のさち子は何だか訳が分からない。東名を西に走るスポーツカーとピッタリ追う白バイの奇妙なツアーが始まった。