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作品紹介

魚影の群れ

1983(昭和58年)/10/29公開 141分 カラー   
配給:松竹 製作:松竹株式会社

厳しい北の海で小型船を操り、孤独で苛酷なマグロの一本釣りに生命を賭ける海の男達と、寡黙であるが情熱的な女達の世界を描いたストーリー。吉村昭原作の同名小説の映画化で、脚本は田中陽造、監督は相米慎二、撮影を長沼六男がそれぞれ担当している。

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スタッフ

原作:
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ストーリー

小浜房次郎は、娘トキ子が結婚したいと言った、町で喫茶店をやっている青年・依田俊一に会った。彼は養子に来て漁師になっても良いと言う。マグロ漁に命賭けで取り組んできた房次郎は、簡単に漁師になると言われて無性に腹を立てた。店をたたみ大間に引越してきた俊一は、毎朝、房次郎の持ち船(第三登喜丸)の前で待ち受け、マグロ漁を教えて欲しいと頼む。十日以上も俊一を無視し続けた房次郎が、一緒に船に乗り込むのを許したのはエイスケの忠告に従ったからだった。エイスケに指摘されたとおり、房次郎はトキ子が、家出した妻アヤのように自分を捨てて出て行くのではないかとおびえていた。数日間不漁の日が続き、連日船酔いと戦っていた俊一がようやくそれに打ち勝ったある日、遂にマグロの群れにぶつかった。そして、餌がほうりこまれた瞬間、絶叫がおきた。マグロが食いつき凄い勢いで引っ張られる釣糸が俊一の頭に巻きついたのである。またたく間に血だらけになり俊一は助けを求めるが、房次郎はマグロとの死闘に夢中だった。一時間後、マグロをようやく仕留めた房次郎の見たのは俊一の憎悪の目だった。数ヶ月間入院した後、俊一はトキ子と一緒に町を出ていった・・・。

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受賞歴

毎日映画コンクール映画男優主演賞(緒形拳):ブルーリボン賞主演男優賞(緒形拳):日本アカデミー賞主演男優賞(緒形拳)

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