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喜劇・家族同盟

1983(昭和58年)/12/28公開 87分 カラー   
配給:松竹 製作:松竹株式会社

血のつながりのないニセ物同士が集まって、ファミリーごっこをしているうちに本物の家族のように結ばれていく様を描いたストーリー。脚本は中島丈博と本作品で監督も手がけている前田陽一による共同執筆。撮影は長沼六男がそれぞれ担当している。

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スタッフ

監督:
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音楽:
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美術:
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ストーリー

ここは横浜の寿町。もう60歳はいくつか過ぎた浮浪者の弦一郎は、港湾労働者の青年・晴男に「息子になってくれ」と言い寄っていた。晴男の兄貴分でサラ金業の幾雄は、この話に興味を持って弦一郎に事情を聞くと、弦一郎は半年前にゴミと一諸に三百万円の大金を拾ったのだが、その金で以前からの夢だった、戦災で亡くした息子と暮したい、たとえ仮の息子でもいい、普通の家庭を持ちたい、というのだ。幾雄は「弦一郎に五千万円の保険をかける。お前が受取人になるんだ。心臓が弱そうだから心臓に負担になるようなことをやればいいんだ」と気のり薄な晴男を承諾させてしまった。息子ができたら連れ合いが欲しいと弦一郎は、ヤリテ婆のナツを選び、さらに晴男に惚れているおカマのキーコが妹に志願してきた。そして晴男は、事情を全く知らない正太郎という子連れの保母・百合子と結婚。これで弦一郎の夢だった“一般家庭”が誕生した。晴男は百合子には銀行員と偽って幾雄のサラ金会社に勤め、百合子の前で弦一郎とナツが“夫婦喧嘩”してみせたり、ごく普通の家庭ゴッコが続けられた。一方いつまで経っても元気な弦一郎に業を煮やした幾雄は、彼を健康の為と称して過激な運動をさせ、あげくはサウナに閉じ込めて虫の息にさせてしまった。間一髪、晴男が気が付いて救けた。晴男は家庭ゴッコを続けているうちにいつしか“ファミリー”を愛おしくなってしまっていたのだ。

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