1986(昭和61年)/5/24公開 126分 カラー
配給:松竹 製作:松竹 / 朝日放送 / 興と映画
闇の金融集団と闘う仕事人たちの姿を描く“必殺!”シリーズ第三弾。脚本は「必殺!」の野上龍雄、保利吉紀、中村勝行の共同執筆。監督は「逃がれの街」の工藤栄一。撮影は「必殺! ブラウン館の怪物たち」の石原興が担当している。
ある日、南町奉行所同心・中村主水の同僚で隣家の主である同心・清原が殺された。清原は舛屋なる両替商をゆすっていた。清原の妻、おこうは、舛屋の代理人である真砂屋を訪ね、彼が殺ったことを白状させる。真砂屋は先代の娘・おこうに自分たちの世界に戻って来て欲しいと告げた。数日後、そんなことも知らず主水は、知り合いの後家・おしのに頼まれ、貯金の利息の取り立てに舛屋に出向いた。そこで彼は、舛屋の言葉から清原殺しが舛屋の手によるものらしいと気付くが、退散せざるを得ない。後日、舛屋の勘定人、彦松が自殺する事件が起き、主水は再度舛屋と対決するが軽く追い返されてしまう。そして主水に刺客が迫ってくるが、仕事人仲間が助けてくれた。主水は真砂屋が仕向けた小娘・おゆみと親しくなり、妻の座を迫られてしまう。そして、おゆみは「中村主水は人非人だ」という捨てぜりふを残して、五重の塔から投身自殺をする。家でも役所でも窮地に落ち、身の置場がなくなった主水。さらに真砂屋に戻ったおこうに、彼らの絶対的な力を見せられる。そんな時、秀が帰って来て、衝撃の事実を聞かされた主水の怒りは爆発した!