1988(昭和63年)/7/16公開 112分 カラー
配給:松竹富士 製作:松竹富士 / 三菱商事 / 第一企画 / 東北新社
恋人に逢うために3キロの海を泳いで渡った犬の話に、その飼い主の恋を絡めて描く。原作・脚本は「V・マドンナ大戦争」の野沢尚、監督は「檻の中の欲しがる女たち」のすずきじゅんいち、撮影監督は「アラカルト・カンパニー」の鈴木達男が担当している。
中里大輔は故郷の沖縄で民宿を開くため、東京で拾った小犬のシロと共に帰ってきた。シロは座間島の民宿「たましろ」の娘・佐和子の飼うマリリンという雌の小犬が気に入った様子であった。大輔も民宿で東京から来ていたOLの久保田皆美に初めて会った。大輔は座間味島から3キロ離れた阿嘉島で民宿の建設を始めた。やがてやくざな兄・達郎も帰郷して手伝うこととなった。シロは3キロの海を渡って頻繁にマリリンに会いに行っていた。大輔の民宿「ココ・クーラー」の最初の客は皆美だった。彼女は近々カメラマンをやめ、結婚することになっていた。達郎はシロをTVに売り込もうとして那覇に連れていくが失敗し、シロは野犬に襲われて怪我をしてしまう。しかし、それでもシロはマリリンに会いに行くことをやめようとはしなかった。達郎の寝煙草でココ・クーラーが火事になった。大輔は皆美に愛を告白するが、彼女は結婚の準備のために東京へ戻るという。そんなときマリリンが病気で死んでしまい・・・。