作品検索

ダウンタウンヒーローズ

1988（昭和63年）/8/6公開　120分　カラー　　　
配給：松竹　製作：松竹株式会社

旧制高校生たちの恋や友情などの青春群像を描く。早坂暁原作の同名小説の映画化作品。脚本は「椿姫」の山田洋次と朝間義隆が共同で執筆した。監督は「男はつらいよ 寅次郎物語」のお馴染みの山田洋次監督、撮影は同作の高羽哲夫が担当している。

ストーリー

昭和23年4月、志麻洪介は愛媛の松山高校に入学し、寮生活を始めた。同室者はホルタン、オンケル、アルル、丘頭の4人である。寮生活にも馴染んだ頃、洪介は県立高女のマドンナ・房子に恋をした。夏休みも終わり、秋の文化祭に向けての準備が始まりだした頃、洪介たちは芝居「理髪師チッターライン」をやることに決めた。しかし、肝心な恋人役のアガーテがいなく、房子に白羽の矢が立ち、房子からも了承が得られた。オンケルが演出をし、アガーテの恋人役であるレオンハルト役を洪介が務めることとなった。練習中には恋のさやあてなどもあったりしたが、房子を囲んだ楽しい時間だった。秋になり、浩介たちの芝居「理髪師チッターライン」は成功のうちに終わった。芝居の練習を通して、オンケルも房子に惚れ込んでしまい、洪介を通して房子にオンケの気持ちを打ち明けたが、受け入れてはもらえなかった。オンケルは失意のうちに寮を去った。昭和24年の春、洪介は九州大学に入学し、博多で元気そうに演劇人を志すオンケルと再会する。洪介は松山に戻り、房子に別れの言葉と共に愛を告白する。房子は「長い間その言葉を待っていた」と答えたが・・・。