1988(昭和63年)/10/15公開 107分 カラー
配給:松竹(受託配給) 製作:キネマ東京 / ビデオ東京
青森県の女子高校を舞台に教師と生徒、大人と子供の関り合いを描く。石坂洋次郎原作の同名小説を映画化した作品。脚本は「ドン松五郎の大冒険」の山田信夫、監督は「渚の白い家」の斎藤耕一、撮影は「母(1988)」の山崎善弘が担当している。
青森の女子高校3年・新子の元へ卑猥なラブレターが届いた。父から誤解された新子は担任の島崎雪子に相談し、犯人を捕えようとするがなかなか上手くいかなかった。狭くて閉鎖的な田舎町では噂は広がりやすい。また、年頃の生徒が多いため、問題は絶えなかった。島崎と校医の沼田玉雄が二人で歩いているだけで生徒たちは騒ぎ始める。島崎は生徒と本音で話し合おうと、生徒たちに自らの恋愛やセックスの体験を告白した。そんな時、高校生売春が明るみに出て、女子生徒の一人が退学することとなった。芸者遊びをする理事や学校の体面を重んじる校長はこういった問題をすべて隠そうとした。そんなとき、新子の親友が学校で腹痛を訴え、検査の結果、子宮外妊娠とわかり・・・。