1989(平成元年)/7/8公開 96分 カラー
配給:松竹 製作:松竹 / 光和インターナショナル / バンダイ
昼は歯科医、夜はサックス奏者のプレイボーイと4人の女性の恋愛模様を描いたストーリー。脚本・監督は「バカヤロー!2 「幸せになりたい。」」(総指揮・脚本)の森田芳光、撮影は「オルゴール」の仙元誠三がそれぞれ担当している。
長島道行、35歳。昼間は妹のルリ子を看護婦に歯科医院を開業しており、夜はジャズクラブでアルトサックス奏者として働くプレイボーイ。女は好きだが、結婚はしたくなかった。今の恋人、真理との仲はマンネリ気味。しかも結婚を迫られたので、いつものようにルリ子に新興宗教にかぶれた妹を演じさせて別れたのだった。最近不眠症に悩まされている長島は、自分をぐっすりと眠らせてくれるいい女を求めていた。そんなある晩長島はディスコで由加という昼は画廊に勤め、夜はクラブで働いている女と出逢った。そしてさっそく名刺を渡し、病院へ来るように言った。数日後、由加は長島の思惑通り歯の治療にやって来た。ある日長島の大学時代の同級生で歯科医の神山は、由加と友人で婦警の百合とゴルフの練習場にいた。それを見つけた長島は偶然の再会を装い、由加を家まで送っていった。長島は由加と親密な関係になりながら、百合ともつき合った。しかし、由加と百合が病院で鉢合わせしてしまい大騒ぎ。長島は都会の喧騒を逃れ、一関のジャズクラブでサックスを吹き、日本的な純情娘、恵子と知り合った。彼女は「自分を変えてほしい」と東京へついて来てしまう。長島は由加と百合と別れるために、恵子を妻として紹介したが、二人は「妻子がいてもいい」と言い出し、また恵子とも本気になってしまった。あくまで家庭を持たずに恋愛していたい長島は海外へ引っ越さなければならなくなったことにして、ヘリコプターでとりあえず旅立つのだった。
日本アカデミー賞撮影賞(仙元誠三)・照明賞(渡辺三雄)