1989(平成元年)/11/3公開 93分 カラー
配給:松竹富士 製作:松竹富士 / アミューズ / CBSソニーグループ
人喰いコタツの引き起こす騒動をコメディ・タッチで描いたストーリー。睦月三日生、島川AZ原作の同名小説の映画化で、脚本、監督は「キクロプス」の飯田譲治、共同脚本は「誘惑者」の中島吾郎、総監督は「ハワイアン・ドリーム」の川島透、撮影は「徳川の女帝 大奥」の水野尾信正がそれぞれ担当している。
ボロボロのアパート・麒麟荘に住む古池道夫は、リサイクル専門の電気店を営む浜利一とゴミ捨て場にガラクタを拾いに行き、そこでこたつを見つけた。道夫はこたつをもらい、部屋で不思議な文様の金具をはずすと居眠りを始めた。道夫の隣に住むロックバンド“ブラディサヴィ”のリーダー、錆井は憧れの少女・佐野来美へのラブレターを道夫に渡してもらい、有頂天になっていた。身の回りで不吉なことが起こり始めた浜はある日、道夫の額にできたこたつと同じ文様のコブを見て驚いた。それはコタツの封印だったのだ。人喰いコタツは別の部屋のこたつを道夫の部屋に置き、自らは人を襲い始めていた。浜は道夫のこたつを持ち帰って調べたが何も異常は見つからなかった。一方、錆井らは麒麟荘に来美を呼んでコンサートを開こうと準備を進めていた。会場には女子高生たちが大勢集まってきたが、コンサートなんかを開いたら、電気を食べて巨大化するコタツの餌食になってしまう。ついに人喰いこたつが暴れ出し、麒麟荘はパニックとなった。そこへロボット・スーツを着た浜が現われ、こたつと対決。一方、道夫は封印リングを見つけ、人喰いこたつを再び封じ込めたのだった。