2000(平成12年)/4/29公開 102分 カラー ヴィスタ 映倫番号:115544
配給:松竹 製作:松竹株式会社 / 株式会社東北新社 / 株式会社東北新社クリエイツ
『自立した愛人』を目指し、自分の生き方を模索する女性の姿を描いたラヴロマンス。監督は「いちご同盟」の鹿島勤。渡辺淳一による同名小説を基に、「善人の条件」のジェームス三木と鹿島監督が共同で脚色。撮影を「秘密」の栢野直樹が担当している。主演は「鍵」の川島なお美。
銀座の高級フランス料理店でソムリエとして働く修子は、妻子ある環境学専攻の大学教授・遠藤と不倫の関係にあった。しかし、彼女は決して彼との結婚は望んでいない。仕事を持ち自立している愛人=メトレスであることが、自分にあった生き方だと思っているからだ。ところが、妻に不倫がバレて家を追い出された遠藤が、彼女に結婚を迫ってきた。しかも、研究の為に5年間赴くアラスカについてきて欲しいと言うのだ。思い悩む修子。そんな彼女の前に、独身サラリーマン・岡部が現れる。彼もまた、修子に想いを寄せる男性のひとりだ。修子は岡部とデートを重ねるが、結婚して落ちつける場所を求めている彼とは、所詮うまくいく筈はなかった。それから暫くして、友人の結婚式に出席する為に、修子は秋田の実家へ戻った。そんな彼女を追いかけ、遠野が秋田へ向けて車を走らせた。ところがその途中、彼は事故を起こして入院してしまう。仕事を休み、遠野の看病にあたった修子は、そこで再び彼に結婚を迫られる。愛と仕事の間で、揺れ動く修子の心。だが、彼女はアラスカ行きを断り仕事を選ぶのだった。