2005(平成17年)/7/9公開 111分 カラー ヴィスタ 映倫番号:117057
配給:松竹 製作:HINOKIO FILM VENTURER
心を閉ざし、遠隔操作ロボットでしか外界との接触を図れない少年が、やがてロボットの助けにより成長していく姿を描いた青春ドラマ。監督は、「FINAL FANTASY」などのVFXアートディレクターを経て、本作で監督デビューを果たした秋山貴彦。秋山監督自身による原案を基に、「つきことしらたま~ときめきダンシング~」の米村正二と秋山監督、「モスラ3 キングギドラ来襲」の末谷真澄が共同で脚色。撮影を「いつかA列車に乗って」の岡雅一が担当している。主演は、「Moon Child」の本郷奏多と「メールで届いた物語 CHANGE THE WORLD」の多部未華子。
突然の事故で母親を亡くし、そのショックからリハビリも拒否。車椅子生活を続ける不登校の小学生・サトルは、ある日、技術者の父親・薫が開発した遠隔操作ロボット“H-603による代理登校を始める。材料に檜が使われているところから、クラスメイトに“ヒノキオと言うあだ名をつけられたサトル。やがて、彼はヒノキオを通じてクラスの女ガキ大将・ジュンとその子分、丈一と健太と心を通わせるようになっていく。だがそんな矢先、ジュンの突然の転校が決まり、更にH-603が軍事目的に開発された戦闘用ロボットだと言う虚実の判らない記事がクラスにバラ撒かれた。再び心に傷を受け絶望したサトルは、ヒノキオを踏切に飛び込ませるが、父のコンピュータから“感覚フィードバックシステムをヒノキオに勝手にインストールしていた為、サトル自身も瀕死の重傷を負ってしまう。しかし、臨死体験の中で母親と再会した彼は、心癒され励まされ、奇跡の生還を果たすのだった--。四月、中学生になったサトルは自身で登校するまでに快復。そこで、ジュンと再会を果たす。