2006(平成18年)/5/13公開 111分 カラー シネマスコープ
配給:松竹 製作:許斐剛 / TK WORKS / 集英社 / (c)「テニスの王子様」実写製作委員会2006
個性的なキャラクターにどんぴしゃなキャスティング。まず、ここで成功しないとコミック原作もの、特にアニメ版での大ヒットが先行している場合は苦しい。が、小生意気なチビ、リョーマ役に『HINOKIO』の本郷奏多、ミュージカル版から引き続き手塚部長役の城田優をはじめ納得の若手俳優が揃った。岸谷五朗がコミカルに演じるリョーマの父・南次郎も楽しい。脚本に『パッチギ!』の羽原大介を迎え、VFXの名手であり、ショートフィルム『Jam films S』で高く評価された監督アベ ユーイチが、映画オリジナルのキャラクターも登場させ、突き抜けたテニス・シーン満載でドラマチックな盛り上がりを演出している。
テニスの名門・青春学園中等部に転入してきた越前リョーマ。アメリカJr.大会4連覇達成の天才少年だ。早速入部したテニス部では、生意気な態度が上級生の反感を買うが、実力で1年生初のレビュラーの座を掴み、地区予選から関東大会へ進出を決める。その矢先、リョーマは部長の手塚に呼び出され、他の部員たちに内緒で試合をするが、こてんぱんに叩きのめされてしまう。「青学の柱になれ」と手塚に託されたリョーマだったが…。