2007(平成19年)/2/12公開 108分 カラー シネマスコープ
配給:松竹 製作:「幸福な食卓」製作委員会
原作は女性を中心に幅広い読者層から支持を受ける気鋭の作家・瀬尾まいこ。主人公・佐和子を演じるのは、オーディションにより多数の中から選ばれた新人・北乃きい。その凛とした表情が「佐和子そのもの」と審査員を唸らせた。佐和子を支える恋人・大浦勉学役には勝地涼をはじめ、石田ゆり子、羽場裕一と原作のテイストを裏切らない最高のキャストが実現。『幸福な食卓』は、切なくて、やさしくて、”こころにふわりと響く”家族の物語です。
「父さんは、今日で父さんを辞めようと思う」。始業式の朝、家族の食卓で、突然「父さん」が口にした以外な一言。佐和子の中学校生活最後の1年は、こうして始まりました。中原家は父さん、母さん、兄の直ちゃん、佐和子の4人家族。これといって深刻な問題はないけれど、お互いが何か”言いたいこと”を抱いたときは、必ず4人が顔を揃える朝の食卓の場で伝え合う・・・・・・そんなささやかなルールを大切にしてきた家族でした。ところが、3年前のある日、突然訪れた「父さん」の心の崩壊。その日から、中原家の歯車が少しずつ狂い始めたのです。崩壊した家族を健気に支えてきた佐和子の身に起こる突然の悲劇。しかし皮肉にもその悲劇により、家族は再生への道を歩み始めるのでした・・・・・・