2008(平成20年)/6/7公開 カラー
配給:松竹株式会社 製作:「築地魚河岸三代目」製作委員会
やさしさと笑いにあふれた心温まる感動作!世界的なブランドショップビルが次々とオープンし、賑わいをみせる東京・銀座から10分足らずのところにある中央卸売市場「築地市場」。水産・青果あわせて約900の仲卸業者が登録され、水産部門の取扱いは世界最大級を誇る、まさに「日本の台所」です。そんな活気あふれる築地市場が舞台。自分らしい生き方を探しながら、嘘もごまかしも利かない真剣勝負の中で成長していく主人公と彼を見守る真っ直ぐでどこか懐かしい人々の温かな心の交流を描く、やさしさと笑いにあふれたハートフルな感動作。
赤木旬太郎(大沢たかお)は都内の総合商社に勤務するエリート・サラリーマン。30代半ばにして人事課長に抜擢され、恋人の明日香(田中麗奈)ともそろそろ結婚を考えている。公私とも絵に描いた様な順風満帆の人生のはずだったが、そんな旬太郎に転機が訪れる。それは夜明け前の街を自転車で走る明日香の姿だった。明日香は仲卸の名店「魚辰」の二代目の一人娘で体調を崩している父に代わり、夜も明けぬうちから店を手伝っていたのだ。その姿を見た旬太郎は半ば強引に「魚辰」の手伝いをすることを決心する。突然現れた男の存在は、築地中の噂の的に。プロの客にはからかわれたり、冷やかされたりと客に逃げられてばかり。しかし地道な努力を十代かた店に立っている兄貴分の英二が静かに見つめていた・・・いつしか、旬太郎は魚河岸の真剣勝負の厳しさや、その中にある嘘のない優しさ、温かさの中に、サラリーマン生活で忘れかけていた何かを感じ始めたのだった。