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作品紹介

きな子~見習い警察犬の物語~

2010(平成22年)/8/14公開 113分 カラー   
配給:松竹 製作:「きな子~見習い警察犬の物語~」製作委員会

四国・香川県丸亀市。瀬戸内海に面したこの地に、日本一有名な見習い警察犬がいる。 警察犬試験に6回挑戦しながら、いずれも不合格。2005年の訓練会では障害物を越えられず顔面着地。しかし見習い訓練士の川西智紗さんと共に、何度失敗してもめげずに頑張る姿が次第に共感を呼び、今や香川県のみならず、日本中の人気者となったラブラドール・リトリーバーの「きな子」である。『きな子~見習い警察犬の物語~』は、この実話から生まれた。警察犬訓練士を目指す18歳の望月杏子は、入所した訓練所でラブラドール・リトリーバーの子犬「きな子」と出会う。きな子は身体が弱く警察犬になれない、と所長に言われた杏子は思わず「私が“きな子”を警察犬にします!」と宣言。その日から見習いコンビの警察犬を目指す奮闘の日々が始まる。しかし一向に訓練に身が入らず、警察犬試験に何度も失敗を続けるきな子に、そしてきな子を育てられない自分自身にも、杏子は次第に失望していく。そして遂に、きな子と別れ、訓練所を出ていく決心をするが・・・。

きな子~見習い警察犬の物語~
(C)2010「きな子~見習い警察犬の物語~」製作委員会

スタッフ

原作:
監督:
脚本:
音楽:
撮影:
照明:
美術:
録音:
編集:
  • 主題歌:「Only one~逢いたくて~」Metis

ストーリー

どしゃぶりの雨の中、地面を嗅ぎながら前へ前へと進むシェパードたち。ラブラドール・リトリーバーのエルフもまっすぐ進んでいく。香川県警の捜索隊にあきらめの空気が流れる中、黙って先を進むエルフと訓練士の望月遼一(遠藤憲一)。そして・・・遂に行方不明の女の子を発見! TVでそのニュース映像を見ていた8才の杏子は、母・園子(浅田美代子)に叫んだ。 「おとうちゃんとエルフや!うちな、大きいなったらおとうちゃんみたいになる!」それから、10年後。成長した杏子(夏帆)は、亡き父のような訓練士になるという希望を胸に「番場警察犬訓練所」の門をくぐった。ところが、早速一日目から寝坊。所長の番場晴二朗(寺脇康文)に叩き起こされた。番場の妻・詩子(戸田菜穂)に笑われ、2人の子供である圭太(広田亮平)と新奈(大野百花)には、いつまでもつか、賭けの対象にされる始末である。見習い訓練士としての一日が始まった。先輩の訓練士・田代渉(山本裕典)に教えてもらい、まずは「犬出し」である。犬出しとは、犬たちを排便所で用便させ、犬房の掃除をすること。その後は、餌やり、ゴミ捨て、臭気選別の布の洗濯、事務所掃除、家事手伝い、そしてまた犬出し・・・朝5時に起きて、寝るのは夜中!杏子は、ふと、奥の犬房に目を留めた。そこには、エルフと同じきなこ色の子犬、生後間もないラブラドール・リトリーバーがうずくまっていた。体が弱く、餌もよく食べられない子犬が心配でならない杏子は、仕事を終えた後、夜通しなで続けた。「きな子、元気になって一緒に遊ぼな」と呼びかけながら。

きな子~見習い警察犬の物語~
(C)2010「きな子~見習い警察犬の物語~」製作委員会
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