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RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語

2010(平成22年)/5/29公開  カラー   
配給:松竹株式会社 

筒井肇は、一流企業に勤める49歳。近々、昇進も決まり、会社での立場は確立。しかし、家庭を顧みない肇から、妻や娘の心は離れる一方だった。そんなある日、田舎で一人暮らす肇の母親が倒れたとの連絡が入る。追い討ちをかけるように、同期の親友が事故死したという知らせが。久しぶりに帰った故郷で、肇は想う。上り調子で来たはずのこれまでの人生。ただ目の前の仕事に追われ、走り続けてきた日々。家族を気遣う余裕もなく、母親にはまだ親孝行の一つもしてやれていない。気がつくと、すっかり息切れしている自分がいる。「俺は、こんな人生を送りたかったのか・・・?」そして肇は、決意する。子供の頃、母親に語った自分の夢、バタデンの運転士になることを。

RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語
(C)2010「RAILWAYS」製作委員会

スタッフ

監督:
音楽:
撮影:
照明:
美術:
録音:
編集:
  • 主題歌:「ダンスのように抱き寄せたい」松任谷由美

ストーリー

大手家電メーカーの経営企画室室長、筒井肇(中井貴一)は、仕事に追われる日々を送っていた。50歳を目前に、取締役への昇進を告げられる中、課せられたのは工場整理という名のリストラ、その対象は同期入社の川平(遠藤憲一)が工場長を務める工場だった。合理化を説き、本社への異動を薦める肇に対し、川平は「俺がやりたい仕事は物作りだ」と譲らず、退職の道を選ぶ。川平のやりたい仕事という言葉は、肇の心に、何かを残していった。ある日、故郷の島根で一人暮らしをしている母・絹代(奈良岡朋子)が倒れたという連絡が入った。急いで田舎に帰ったものの、軽度の心筋梗塞だと聞き、翌日には東京へ戻る、肇と由紀子。仕事ばかりの両親に、倖は「婆ちゃんより大切な仕事なんて無い!」と反発するが、肇は取り合わない。そんな折、川平の交通事故死の知らせが突然入る。さらに母に、悪性の腫瘍が見つかったことを医師から告げられ、肇はひどく動揺する。呆然と帰った故郷で、家業のしじみ漁に励む同級生の了(中本賢)の誇らしげな姿や、都会とは違う田舎のゆっくりとした時間の流れを全身で感じる肇。がらんとした実家で、肇はかつて必死に集めていた電車の切符を見つける。母親が未だ大切にとってくれている切符…。肇は子供の頃、一畑電車の運転士になるのが夢だったことを思い出す。

RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語
(C)2010「RAILWAYS」製作委員会
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