2011(平成23年)/2/5公開
配給:松竹 製作:2011映画「毎日かあさん」製作委員会
サイバラを演じるのは、『トウキョウソナタ』『グーグーだって猫である』で数々の映画賞を受賞した小泉今日子。夫のカモシダには、すでに演技派俳優として地位を確立している『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』の永瀬正敏。ほかにも、正司昭枝、古田新太、大森南朋、田畑智子、光石研など、個性派俳優が顔をそろえた。監督は、2006年のデビュー作『かぞくのひけつ』で日本映画監督協会新人賞、2008年には新藤兼人賞を受賞した期待の才能、小林聖太郎。原作は、新聞連載から始まり、TVアニメ化もされたが、そこでは描き切れなかった家族と夫婦の何度切れてもまたつながる絆を丹念に追いかけ、観る者の心にいつまでも生き続ける感動作を完成させた。2011年、「いろいろあるけど、人生は楽しい」心からそう思える映画を贈ります。
主人公は、6歳の息子と4歳の娘の”かあさん”、漫画家のサイバラリエコ。母は強くて優しくて、何があっても子供や夫を優先する―そんな誰かが勝手に決めた理想の母親なんてやってられるか!!予測不可能な言動に走る子供たちに振り回されながらも、悲しいことや辛いことは笑い飛ばし、毎日をたくましく過ごしていた。だが、元戦場カメラマンで、現在アルコール依存症と格闘中の夫カモシダは、何度も同じ失敗を繰り返し、ついに夫婦は離婚することに・・・。カモシダは失った家族の大切さを痛いほど、懸命に治療を続けるが、その身体はガンというもうひとつの病に侵されていた。「一度好きになった人をきらいになるのはむずかしい」―もう長くないと知りながらもカモシダを再び家族として受け入れる決意をするサイバラ。そして家族4人の束の間の幸せな日々が始まるのだが―