2014(平成26年)/11/22公開 カラー G
配給:松竹株式会社 製作:「日々ロック」製作委員会
金なし風呂なし彼女なし。だけどロックを愛する気持ちは誰にも負けない、史上最強のロックバカ=日々沼拓郎を演じるのは映画『クジラのいた夏』やドラマ「若者たち2014」(CX)など話題作に次々出演し、今最も勢いのある若手俳優・野村周平。全裸にギター、汗まみれで絶叫する強烈なキャラクターを、爽やかなイケメンイメージをかなぐり捨てたハジけっぷりで熱演している。拓郎にムチャぶりをし、運命を変える存在となる超絶キュートなデジタル系トップアイドル・宇田川咲には、第68回ヴェネツィア国際映画祭で日本人として初の最優秀新人賞を受賞した二階堂ふみ。近作『私の男』でも話題を独占した最注目若手女優が、本作ではギターやダンス、本格的な歌にも初挑戦。千人以上ものオーディエンスを前に挑んだライブパフォーマンスもまさに圧巻だ。
「あたしのために曲書いてくれない?」トップアイドルが、売れないロックバカに作曲を依頼した!!これって、前代未聞のムチャぶり??金なし風呂なし彼女なし。童貞ヘタレロッカー・日々沼拓郎(野村周平)。そんな拓郎が友人の草壁(前野朋哉)、依田(岡本啓佑)とともに結成した名前からして猛烈ダサいバンド“ザ・ロックンロールブラザーズ”は、知る人ぞ知るライブハウス「モンスターGOGO」に住み込みで働いていた。鬼より怖いオーナー・松本(竹中直人)に「家賃も払えねえゴミくずども!」と罵られつつ、ステージに立たせてもらうどん底な日々。拓郎は全裸でギターを抱え、魂を奮いたたせて歌うが、客は毎回数えるほどだった。ある晩、ライブをしていた三人の前に酔っぱらった女が乱入してきた。「お前、童貞だろ?生の女抱いてからロックしな!」。拓郎の頭をビール瓶でぶん殴り、強引にギターを奪った女は名曲の「雨あがりの夜空に」を熱唱し、観客の心を鷲づかみにしてしまう。松本の姪っ子だという彼女の名前は、宇田川咲(二階堂ふみ)。斬新なスタイルでカリスマ的な人気を誇るデジタル系トップアイドルだ。フロアは大混乱となり、咲と三人は血とゲロにまみれ、大乱闘に。だが迎えのリムジンに飛び乗る直前、彼女はこう言い残して去っていく。「お前らダセーけど、けっこー良かったぞ!」売れないがロックを愛する心は誰にも負けない“自由”な拓郎と、トップアイドルとして活躍しながらも本当は自分のやりたい音楽が出来ずに苦しんでいる咲。二人は互いに自分にないものを持っていた。少しずつ距離を縮めていく咲と拓郎たち。三人がライバルのヴィジュアル系グループとバンド存続を賭けて勝負した夜、ついに咲は拓郎にこう頼む。「お願い、曲書いて。私にはもう時間がないの」。拓郎の才能を確信した咲は、自分のホールツアーに彼らを招待。さらに敏腕音楽プロデューサー・風間(毬谷友子)に彼らのライブを見てほしいと頼み込む。だが風間の反応は冷たく、「歌はありきたり。テクニックは三流。」と最低評価。全否定され、ブチ切れたバンドは互いをなじり合って取っ組み合いのケンカとなり、うっかり「モンスターGOGO」に火を放ってしまう。バンド崩壊の危機を迎える三人。一方、咲の“残り時間”も刻一刻と終わりに近付いていた―!!最悪に最悪が重なり、さらなるどん底に突き落とされる拓郎だったが、ロックバカは寝ても覚めてもロックバカだった!!はたして“史上最強のロックバカ”と“凶暴なアイドル”の運命は!?拓郎の叫び=『日々ロック』は、本当に世界を変えることができるのか!?