2020(令和2年)/11/13公開 119分 カラー
配給:松竹 製作:「さくら」製作委員会
原作は累計55万部を突破する直木賞作家・西加奈子の同名小説。登場するのは、サクラと名付けられた1匹の犬と5人の家族。そして、彼らにとって大切なひとたち。ひとりひとりの物語、出来事が心にずっしりと突き刺さってくる。過酷な運命に立ち向かう兄弟妹を演じるのは、北村匠海・小松菜奈・吉沢亮の実力派若手俳優3人。その他、豪華キャストが贈る、兄弟妹が鮮やかに奏でる絶望の中にも希望を紡ぐ家族の物語。
音信不通だった父が2年ぶりに家に帰ってくる。長谷川家の次男・薫は、その年の暮れに実家へと向かった。けれど兄の一(ハジメ)の姿はない……。薫にとって幼い頃からヒーローのような憧れの存在だったハジメは、2年前のあの日、亡くなった。そしてハジメの死をきっかけに家族はバラバラになり、その灯火はいまにも消えそうだ。そのつながりを繋ぎ止めるかのように、薫は幼い頃の記憶を回想する。それは、妹・美貴の誕生、サクラとの出会い、引っ越し、初めての恋と失恋……。長谷川家の5人とサクラが過ごしたかけがえのない日々。やがて、壊れかけた家族をもう一度つなぐ奇跡のような出来事が、大晦日に訪れようとしていた──。