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作品紹介

秒速5センチメートル

2025(令和7年)/10/10公開     
配給:東宝 製作:「秒速5センチメートル」製作委員会

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ストーリー

1991年、春。

東京の小学校で出会った貴樹と明里は、互いの孤独にそっと手を差し伸べるようにして、少しずつ心を通わせていった。

しかし、卒業と同時に、明里は引っ越してしまう。

離れてからも、文通を重ねる二人。

相手の言葉に触れるたび、たしかにつながっていると感じられた。



中学一年の冬。

吹雪の夜、栃木・岩舟で再会を果たした二人は、雪の中に立つ一本の桜の木の下で、最後の約束を交わす。

「2009年3月26日、またここで会おう」



時は流れ、2008年。

東京で働く貴樹は、人と深く関わらず、閉じた日々を送っていた。
30歳を前にして、自分の一部が、遠い時間に取り残されたままだと気づきはじめる。

そんな時にふと胸に浮かぶのは、色褪せない風景と、約束の日の予感。



明里もまた、あの頃の想い出と共に、静かに日常を生きていた。



18年という時を、異なる速さで歩んだ二人が、ひとつの記憶の場所へと向かっていく。

交わらなかった運命の先に、二人を隔てる距離と時間に、今も静かに漂うあの時の言葉。

――いつか、どこかで、あの人に届くことを願うように。

大切な人との巡り合わせを描いた、淡く、静かな、約束の物語。

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