1972(昭和47年)/2/22公開 90分 カラー シネマスコープ 映倫番号:17022
配給:東映 製作:東映
額にマル警の焼印を押した、悪の化身若山富三郎が、悪事の数々を描くシリーズ第2弾。人間の心の奥底に潜む妖しい悪の魅力を、そのままスクリーンに再現させた、迫力いっぱいの作品。
大正2年、若く力に満ちあふれた沖仲士・黒川銀蔵は、悪徳刑事の小野塚に阿片密輸の無実の罪を着せられ5年の刑務所送りとなった。取調べ中の拷問は言語に絶するもので、特に額から生え際にかけての「マル警」の焼印は、どうやっても掻き消すことの出来ない暗い過去の証として残った。5年後、出所した銀蔵の形相は怨念の権化と化していた。横浜低地の歓楽街ワンダラ河岸へと流れて来ていた銀蔵は、そこでカフェ「レッドハウス」の店主メリケン定が刑事に追われているのを助けて知り合うことになった。定はワンダラ河岸一のボスであったが、港湾荷役高源組の下っぱで、誘拐した女を外国ヘ売りとばす役目をしていた。高源組は外米成金の亀島や、シンガポールの貨物船々長アーサーと組んで女の売買と麻薬密輸で荒稼ぎをしていた。警察の手引きをした女のイヌを裸にして撃ち殺して見せた冷酷な定の下には、唖で奇相の小男・ガマ良が仕えていたが銀蔵もそこヘ一枚加わることになった。
「日本悪人伝」シリーズ(2)