1977(昭和52年)/12/1公開 86分 カラー シネマスコープ 映倫番号:19240
配給:東映 製作:読売映画社
王貞治の人間像に迫るべく、王貞治を知る人々-長嶋茂雄、川上哲治をはじめ、周囲の人々-が王貞治を語る。そして、1977年9月3日。あの栄光の756号の瞬間には8台のカメラが回されていた。ほんの何秒という一瞬を撮るために、6万フィート以上のフィルムが費やされたのだ。
1977年9月3日は、日本人にとって記念すべき日となった。王貞治―この日本プロ野球が生んだスーパースターが、ハンク・アーロンの755号を越える756号のホームランを打った日なのだ。日本人が、いや、世界の人々が、1本のホームランにこれほどの期待と声援を送ったことはなかった。ものすごい重圧の中で打ったホームランは王貞治の19年間のプロ生活の一つの決算であった。そして、それは王貞治の生きざまと切り離しては考えられない。王貞治―このスーパースターに会った人々は、まず彼のきさくさに感動するだろう。過度の集中力を要求されるプロ野球界の最高峰にあって、少しもおごることなく黙々と練習に励む姿に、偉大な人間の姿を見るだろう。そしていま、王貞治の人間像に迫るべくしてカメラが回された。