1980(昭和55年)/4/5公開 136分 カラー ビスタ 映倫番号:19654
配給:東映
世界女子バレーボール界で宿命のライバルといわれる日ソ両国の選手が、モスクワオリンピックを目指して、猛烈な練習に明け暮れる姿と国境を越えた友情を描いた青春ドラマ。
1980年のモスクワオリンピックを前にして、東京オリンピック以来宿命のライバルとなった日ソ両国に新しいヒロインが誕生しつつあった。顔戸内の小島に育った大柄な少女・三木伴子と、モスクワのシベリアッ子チームのエース・ターニァは、きたるべき対決の日を目指して猛練習に明け暮れていた。伴子は、ただ一人の肉親、母親のイネを白血病で失い、沈む気持を奮いたたせ監督に決った吉岡とともに名門アキツ産業チームに入団する。秀れた素質を持ちながら指導者不在のため低迷していたアキツチームは、吉岡と伴子の加入で甦る。そして、協会強化委員長の増田の要請で、伴子は全日本へ参加することになった。一方、ターニァもコーチのカメネッキーとの二人三脚で、めきめきと頭角を現わしナショナルチームに参加、日ソ対坑のため伴子の待つ日本へ来ることになった。練習中に骨折し、再起を目指して懸命のトレーニングを続ける伴子の目の前に現れたターニァ。国境を越えた友情が日ソの少女の間に電光のように閃いた。言葉は通じなくとも、心に通う温いぬくもりがすべてを語っていた。明日からはライバルである。日ソ両国の名誉を賭けて、バレーコートの中に青春の証しを叩きつけるのだ。