1979(昭和54年)/7/21公開 101分 カラー スタンダード 映倫番号:19742
配給:東映
本作は、一貫して青春を描き続けた家城監督の遺稿をもとに、監督を偲ぶ多方面の人々の熱望の結晶として映画化された。メガホンをとるのは、同監督の愛弟子・降旗康男。主演には当時新入賞を総ざらいした永島敏行。また、ゆかりの江原真二郎、中原ひとみらが応援出演を買って出ている。
矢吹健一、片岡豊、谷川文夫の3人は名門K高校の伝統あるサッカー部員。今は全国のイレブンが熱き血潮をたぎらせる東京都予選の真っ最中である。準々決勝のこの日、矢吹たち3人は張り切っていた。矢吹、片岡が心憎からず想っている谷川の妹、有子とその友人で谷川がほのかな愛情を抱いている坂口理恵が応援に来ているのだ。
この試合は矢吹、片岡コンビの活躍で勝ったが谷川は意気があがらなかった。風邪で練習を休んだ谷川は、理恵とデートするが、翌日の練習で猛烈な特訓を受け、急性胃潰瘍で倒れ、息を引き取る。谷川の死を契機に、矢吹は部のあり方を公然と批判し、片岡と激しく対立、不良グループの黒住たちとディスコに出入りするようになり、他の不良とのいざこざから喧嘩沙汰を起こして停学処分を受ける。だが、矢吹はサッカーへの熱い想いを断ち切ることはえきなかった…。