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ミスターどん兵衛

1980（昭和55年）/4/5公開　95分　カラー　シネマスコープ　映倫番号：19956　
配給：東映　

山城新伍が、製作・企画・脚本・監督・主演と一人五役の大活躍。名コンビ・川谷拓三を始め、賑やかな顔ぶれで日本映画の内幕をシニカルなコメディタッチで描いた、大活動写真娯楽篇。

ストーリー

寝ては夢、起きては幻……映画、映画、映画。総合芸術とも、唯一手作りの芸術ともいわれる映画。とりわけ撮影所という名の夢の工場、そこに織りなす人間模様、対人関係は、いずれの所よりも不思議と面白い人たちに満ち満ちている。生活して行く上に、あってもなくてもいい文化―映画。この崇高な文化に、シャニムニしがみついている人たちの生きざまは、まさにドラマそのもの。ある時は泣き、笑い、そして怒りＩ―世紀の大衆娯楽監督と純粋な映画青年を中心に物語は進行して行く。そして日本映画というよりは夢野新伍監督に夢破れたサード助監督・拓ボンが荷物をまとめて故郷の四国へ帰ろうと悲愴な決心を打ち明けた翌朝、朝もやをついて出発するロケバスを見たわれらが拓ボンは、彼女のことも忘れて思わず―映画馬鹿ヤナァー荷物を投げ捨て無人の街をロケバスめがけて追うのであった。