1982(昭和57年)/10/2公開 94分 カラー ビスタ 映倫番号:110880
配給:東映 製作:東映
夜の銀座を舞台に生き抜く女たちのバイタリティと掛け引きを、銀座のトップママである田村順子があますことなく描いた小説「おんな六丁目」の映画化。
配給受託作品
ネオンきらめく銀座の夜。7周年を迎えたクラブ「亜矢子」の記念パーティが盛大に行われていた。美貌のマダム亜矢子のために集まった各界著名人の中には、亜矢子のパトロンである実業家・久松幸蔵や、「黒い真珠」のマダムかほる、「ラ・ボンヌ」のマダム令子や執拗に亜矢子を面罵する「パヒヨン」のママ蕗子の酔い乱れた顔もあった。その翌日、蕗子がビルの屋上から飛び降りた。客集めに失敗した結果の自殺は、華やかさの裏にある厳しい銀座の姿を象徴しているようだった。そんなある日、亜矢子は原宿通りで魅力的な女の子・久美を見つけ、銀座の水に引き入れようと自らのマンションに誘い一緒に暮すようになる。一方、生き馬の目を技く銀座では、かほるや令子が亜矢子を潰すため策を練っていた。そんなとき、久松が死んだ。パトロンの死にショックを受け、久松の家を訪ねたる亜矢子は、遺言で店の権利が完全に自分のものとなったことを知る。それを機会に、久松の息子・孝史と亜矢子の愛が始まった。一方、亜矢子に追いつこうと焦った久美は、二人の仲に割り込もうとして失敗、もともと素質のあった歌で芸能界に転身し、大ヒットを飛ばすこととなった。かほると令子の様々な妨害にもめげず、亜矢子の店は着々と伸びて行った。銀座の地図が変ろうとしている。亜矢子は、毎年の銀座の慣例になっている12月の恒例銀座ことはじめの、まとめ役に選ばれた。それは文字通り銀座のクラブ界ナンバー・ワンに亜矢子が登りつめたことを意味していたのだが…。