1986(昭和61年)/5/24公開 124分 カラー ビスタ 映倫番号:111833
配給:東映 製作:東映
東堂啓輔36歳。彼は、若さ・才能・情熱を兼ね備えた超エリート脳外科医だ。“挫折”という言葉とは無縁に、日の当たる階段を駆け上がってきた男を待ち受ける黒い影。
ガンの新薬開発をめぐり、様々な人間の欲望と葛藤が渦巻く医学界を舞台にした本格的サスペンス巨編!主演・草刈正雄が出目正伸監督のもと「天才外科医」の狂気を見事に演じている。
2年間の留学を終えて帰国する東堂啓輔は、若くして日本医学界を代表する脳神経外科の権威となっていた。その東堂を副部長として迎える日本最大の国立病院の脳神経外科部長・辻岡は、次期院長を噂されている時だけに、苦々しく思っていた。
帰国早々、脳腫瘍のため緊急オペを必要とする少女が運びこまれてくる。独断で開頭、摘出手術を行った東堂に、内部批判が集中する。そんな東堂に、300億円を投じて開発した制癌剤「トヨキシン」の臨床実験と売り出しをあせる東洋製薬は目をつけた。癌におけるメスの限界を感じていた東堂はこの情報に興味を示すのだった…。