作品検索

作品紹介

火宅の人

House on Fire

1986(昭和61年)/4/12公開 133分 カラー ビスタ 映倫番号:111905 
配給:東映 製作:東映

不倫というには哀しすぎる。愛というには激しすぎる。
壇一雄。この人ほど生の実証を求めて戦後を生きた作家があっただろうか。自らの豪放な浪漫的生涯を書き上げ遺作となった『火宅の人』は、刊行されるやたちまちベストセラーとなった。監督は主人公の生き方に感動したという深作欣二。主人公には演技派・緒形拳。新劇女優恵子には鋭い感性が魅力の原田美枝子。

文化庁優秀映画賞受賞

火宅の人
(C)東映

ストーリー

桂一雄には、先妻の子をはじめ、日本脳炎で言葉と手足が麻痺したままの次郎を含め5人の子供と妻ヨリ子との家庭があった。妻は次郎のことで、怪しい宗教にすがるようになっていた。昭和31年夏、一雄はとうとう新劇女優・恵子との同棲に踏み切る。恵子は8年前に一雄を訪ねてきて以来、女給をしながら舞台に立つかたわら、一雄の原稿の清書を手伝っていた。転々流浪、一雄は若々しい恵子との情事のとりこになっていた。その挙句、恵子は妊娠し堕胎。二人の生活にはどこか負い目がつきまとっていた。恵子との大喧嘩の後、アテのない旅に出た一雄は、自分に似た悲しいまでに孤独な魂をもった不思議な島の女・葉子と知り合い、束の間のやすらぎを得るのだった。しかし、久々に東京に戻った一雄を待っていたのは、次郎の死と恵子との別れであった…。

火宅の人
(C)東映

受賞歴

第10回日本アカデミー賞(最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀脚本賞・最優秀主演男優賞・最優秀主演女優賞・最優秀助演女優賞・最優秀音楽賞・最優秀撮影賞・最優秀照明賞)

ページの先頭へもどる
一般社団法人 日本映画製作者連盟・会員(4社)