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黒い雨

Black Rain

1989(平成元年)/5/13公開 123分 モノクロ ビスタ 映倫番号:112856 
配給:東映 製作:今村プロダクション / 林原グループ

原作は井伏鱒二による戦争文学の白眉の同名小説。昭和40年「新潮」に「姪の結婚」という題で連載されたのち、翌41年「黒い雨」に改題・出版されるやベストセラーとなった。
刊行当初以来、映画化の念願を果たしたのが名匠・今村昌平。ヒロインは、本作で女優の資質を見事に開花させた田中好子。ヒロインの叔父役・北村和夫は今村監督の小学校以来の親友でもある。

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ストーリー

昭和20年8月6日、広島に原爆が投下された。が、当時の広島の人たちには何が起こったのかさえわからなかった。ましてその後の原爆症の恐ろしさなど。強烈な閃光がひらめいた後、青い空が黒雲におおわれ、黒い雨が降り始めた。いぶかしげに空を見上げる矢須子の白いブラウスが点々と黒くなっていく。彼女が20歳の夏だった。
それから5年。矢須子は叔父・重松の生まれ故郷の村で叔父夫婦とつつましく暮らしていた。美しく成長した彼女に縁談話は後を絶たなかったが、その度に被爆者だという理由で断られてしまう。重松は自分のこと以上に矢須子のことが心配だ。そんな時、矢須子に思いを寄せる青年が現れ、結婚を前提に交際を始めるのだが、彼もまた…。

黒い雨
(C)今村プロダクション
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