1992(平成4年)/7/11公開 30分 カラー ビスタ 映倫番号:25803
配給:東映 製作:東映 / 集英社 / 東映アニメーション
拳がうなり、血潮がたぎる!ケンカは強いが無意味な暴力は大キライな前田太尊大活躍。
「週刊少年ジャンプ」連載の人気コミック、劇場版第1弾。
1992年夏「東映アニメフェア」公開作品
帝拳高校の番長、前田太尊といったら、泣く子も黙るタフガイ。ケンカにかけてはこの男の右にでるものなし。夢はボクシングの世界チャンピオンという彼も情にもろくてお人よしという人間味あふれているヤツだ。
その太尊をおもしろく思わない中田小兵二は南鉄高校反町に帝拳高校の番長は自分だといい、ケンカを売ってしまった。
さっそく乗り込んできた反町に口だけ達者な小兵二はビビり、舎弟の弘之たちに、太尊の力をかりに行かせた。
弘之は太尊に「小兵二は不治の病で、あと三ヶ月の命しかない。だから最後に高校の番ぐらい張らせてやりたい」とウソをつき泣きついた。ころっとだまされたひといい太尊は、小兵二の舎弟となり反町をやっつけた。が、その現場を、太尊の目に余る態度を前からいまいましく思っていた生活指導の井岡にみられ、太尊は停学をくらってしまう。
すっかり太尊を従えた気になり、調子に乗る小兵二に南鉄高の連中は小兵二のウソを見破り、再び、太尊に戦いを挑んできた。
引っ込みのつかなくなった小兵二はひとり南鉄高へ乗り込んだ。知らせをききつけた帝拳高の応援団やボクシング部の連中も太尊のかわりに応援にむかったが、皆、南鉄高の番長、黒岩の前にはひとたまりもなかった。
停学中に事件をおこしたら退学になってしまうと太尊には知らせず、恋人の千秋までがケンカを止めに行ったことを知り、太尊は千秋を助けに走る。はじめはおとなしく話し合いで済ませようとした太尊だが、千秋の身に危険が及ぶと止める手もふりきり、黒岩はじめ、南鉄高の連中をあっという間にぶちのめしてしまった。一件落着と思いきや、またもや、井岡にみつけられてしまった。今度こそ、退学処分になってしまうのか。絶体絶命、前田太尊!!