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日本一短い「母」への手紙

A Brief Message from The Heart

1995(平成7年)/11/23公開 112分 カラー ビスタ 映倫番号:114602 
配給:東映 製作:東映

平成5年、福井県丸岡町で“一筆啓上”運動と銘打って始まった手紙コンクールが全国で大ブームを巻き起こした。応募総数32,236通の中から選ばれた230通の手紙を一冊にまとめ、100万部を超えるベストセラーとなった「日本一短い『母』への手紙」を原作に映画化した作品。

日本一短い「母」への手紙
(C)東映

ストーリー

母が18年前に去ってから、真紀と宏は父の道夫と共に、3人で暮らしてきた。二人は幼い頃から今日まで男手ひとつで育てられてきたのだが、その父が心臓発作で急死。姉と弟は深い悲嘆にくれた。
母・多恵は家族を捨てて別の男のもとへ走ったという。その後、父は恨み事ひとつ口に出さずにいたが、母に対してどんな気持ちを抱いていたのだろうか。真紀はそんな思いにとらわれて、いつしかワープロに向かって、文字を打ち込んでいた。
「あの人と幸せでしょうか、お母さん。父さんは無口を通し逝きました」
たった2行の短いフレーズにこめた真紀の気持ち。宏は偶然この文章を見つけ、姉に黙って<日本一短い母への手紙>コンテストに応募した。真紀の文章が秀作に選ばれたのをきっかけに、宏は別れた母を探しはじめた。そして、母との再会。母・多恵は銀座のクラブでママをしていた。多恵と宏は、母と息子として水入らずの時間を持った。その宏の様子を見に松本からやってきた真紀が、宏のアパートで多恵と鉢合わせしてしまった。驚きと激怒で真紀は多恵をひどくなじった。多恵には返す言葉などある筈もなかった。一緒に暮らそうという宏。多恵はその提案を断って、シンガポールで一人出直す決心を固めた。そんな矢先、宏が交通事故にあって入院。その病院で真紀と多恵は再び出会ったが、永い離別の年月を持つ二人が、そう簡単に氷解しあえるものでもない。多恵は、黙って夜の病院から去ってゆく。かたくなにその場を立ち尽くす真紀は、恋人の坂田の言葉にうながされて母を追った。「・・・私、ずっとお母さんがほしかった」熱い涙で抱き合う母と娘。その翌日、多恵は一人シンガポールへ旅立っていった。

日本一短い「母」への手紙
(C)東映
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