作品検索

Ｔｈａｔ’ｓカンニング　史上最大の作戦？

1996（平成8年）/8/10公開　98分　カラー　ビスタ　映倫番号：114805　
配給：東映　製作：フジテレビジョン / 東映

“ぼくたちの映画シリーズ”第2弾。
見どころは劇中で披露されるカンニングテクニックの数々。コンピューター・ハッキング、ビデオ、超小型カメラ、レーザー光線、さらにはステレオグラム、ボディ・ペインティングまで、ハイテク＆ローテクを駆使したカンニング芸術には思わずため息が・・・。
主演の山口達也と安室奈美恵は本作が映画初出演。

同時上映「友子の場合」

ストーリー

日本理科大学は超ハイレベルな理系大学。学生たちはみんなお利口さん。だがここに、その知力とエネルギーをひたすら無意味な方向に傾けるアウトサイダー達がいた。伝統ある学生寮シグマハウスの寮生たちだ。ホログラムを使った怪しげな占いを寮で開業する亀井。自らの肉体を「アート」と呼ぶボディビルダー力丸。大学のコンピューターに侵入・成績改ざんを夢見るハッカー中松。ロケット開発にすべての夢をかたむける利根川。内向的な江崎は自室の巨大ジグソーパズルに人生の貴重な時間を費やしている。比較的まともなのが木村見次。だがこの見次にしても、珍妙な宇宙論を展開する鯰田教授に心酔する異端派である。この手の連中のご多分にもれず、見次以外は全員、最低の成績。試験も当然カンニングでクリアだ。ところが、以前から寮生に目をつけていた右田教授に亀井のカンニングがバレ、無期停学処分が下されてしまう。亀井に泣きつかれた見次が掛け合いにいくが、右田教授は亀井を「犯罪者」と呼び、全く相手にしてくれない。
実はこの右田教授、シグマハウスと鯰田研究室をつぶしてキャンパスにホテルを建てようと暗躍していた。そうすれば多額の利益で理事長のフトコロはうるおい、娘婿の自分の地位も…という算段だ。その上、右田は鯰田教授の理論を盗んで学会に発表しようとしており、この機会にジャマな学長派ともども鯰田を葬ろうと企んでいた。絵に描いたような悪い人である。そんな計画などつゆ知らずの見次のところに大学のクラスメート森下由美がやってくる。戸惑う見次を横目に由美は憎めない調子の良さでシグマハウスに居候を決めこんでしまう。彼女は高校時代から見次のことが好きなのだ。管理人兼コックの珍さんや他の寮生は大喜びだが、宇宙のことで頭がいっぱいの見次には由美の考えていることがさっぱりわからない。一方、事態は右田の思い通りに進み、次回の試験で寮生たちが良い成績を取れなかったら寮は廃止、という決定が下されてしまう。右田に上手く取り入った由美から、見次たちは右田の陰謀を知らされる。寮生たちは柄にもなく必死の猛勉強を始めるが、しょせんつけ焼き刃、今からでは間に合わない。ハウスに絶望ムードが漂う。就職情報誌を開いてため息をつく当年70才の珍さん。ドン底まで落ち込む寮生たちを見て、見次はついに決心する。カンニングでいくぞ！それぞれの得意分野を生かした空前のカンニングテクニックが編み出されてゆく。右田のインケンな妨害工作にもめげず、遂に迎えた試験初日。決戦のファンファーレが鳴り響く！