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友子の場合

1996（平成8年）/8/10公開　61分　カラー　ビスタ　映倫番号：114806　
配給：東映　製作：フジテレビジョン / 東映

“ぼくたちの映画シリーズ”第２弾。
小学館「週刊ビックコミックスピリッツ」で連載され、日常のあるある感をついてくる「友子ワールド」が人気を呼んだ。フジテレビ系「世にも奇妙な物語」での2度のドラマ化を経て初の映画化。

同時上映「Ｔｈａｔ’ｓカンニング 史上最大の作戦？」

ストーリー

田村友子、17才高校2年生。明日はいよいよ夏期講習をさぼってクラスメートとの温泉一泊旅行。クラス一番人気太郎くんもメンバーに入っている！「なぜ太郎君が・・・もしやお目当ての女子でもいるのかしら・・・それって私！？」どこまでもふくらむ妄想に胸をはずませる友子。
翌朝一行は目的地“モチ肌美人若女将の宿”へ電車でまっしぐら。男女4人ずつ、みんな一緒に青春ど真中、夏休みの忘れられない思い出を作るはずだった・・・。
悲劇は途中停車の橋田駅でおこった。みんなから気がきくと思われたいばかりに駅弁を買いにホームに降りた友子だが、珍味“たこばしら”に気をとられているうちに特急に乗り遅れてしまったのだ。次の特急は3時間後。1人ぼっちになって、目的の宿がどこにあるのか全く知らない友子は「次の駅でみんな待っていてくれているはず」と友情を信じて特急に乗る。
次の停車駅丸木駅。涙の再会を予測して降り立った友子を待っていたのは空っぽのホームだった。「すれ違ったーっ！」駅長室で泣きじゃくる友子に、駅長島巡が目的の宿への行き方を教えてくれた。桜湯本駅のそばの乗り場からロープウェイで山の頂上に登った所にその宿はある。今度こそ、と友子は最終の特急で宿へと向かう。
一方、みんなは、桜湯本駅で待ったが友子は来ない。友情空しく、みんなは友子よりも旅館の“名物松の葉づくし料理”をとる。「きっと友子は家でファミコンでもしているよ」と言い訳しながらロープウェイで宿へ一直線。
6時間遅れて桜湯本駅に着いた友子。すっかり夜は更け、ロープウェイ乗り場で友子が発見したのはロープウェイの営業終了の看板だった。「終ってるーっ！」。気をとりなおして宿へ電話をいれても、大宴会で浮かれているみんなにろくに耳も貸してもらえないままテレカは切れてしまう。仕方なくロープウェイ乗り場で寒く寂しく空腹の夜を明かす。
翌朝ロープウェイで山を登る友子の目に映ったのは逆にロープウェイで降りてゆくみんなの姿だった！みんなはフェリー乗り場に向かっているはず。急いで山を走り下り、吊り橋を渡り、バスにタクシーに乗りそびれ、粗大ゴミの自転車をこぎ、決死の友子は追ってゆく。出港の時間は迫る。友子の大災難連発の旅の結末は？感動の再会はあるのか？