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義務と演技

1997(平成9年)/2/15公開 108分 カラー ビスタ 映倫番号:114978 
配給:東映 製作:東京放送 / 東映ビデオ

原作は人気ライター・内館牧子の同名ベストセラー小説。
“セックスレス”“家庭外恋愛”などセックス現象に振り回される2組のカップルを通して、男女のセックスの駆け引きを強烈なホンネのセリフの応酬で描き、ラストには感動を埋め込んだ現代の危険なラブストーリーである。

義務と演技
(C)TBS・東映ビデオ

ストーリー

東洋電器の宣伝部課長、大倉謙次は、昇進も早く、真面目でマイホーム型の理想的な夫。妻・みさきも美人で律儀な専業主婦で、結婚7年の二人の間には、6歳の娘・亜矢子がいる。一見、経済的にもライフスタイル的にも恵まれ、愛情いっぱいの幸福な家庭を築いているように見えるのだが、たったひとつの憂鬱が、“セックスレス”。何故か妻に触れることをかたくなに避けている謙次にみさきは不安に苛まれるが、口に出して、聞くことはできない。今夜もみさきの攻勢をうまく避け、もはや1年に1回あるかないかの行為が謙次にとっての義務感になっていた。
一方、照明プランナーとして活躍する武田 祥子は、連日のオーバーワークに疲れていた。そんな祥子を優しく迎えてくれる夫・芳彦はペットクリニックを営む獣医。その夜も遅く帰宅した祥子を必死で喜ばせようとする芳彦だったが、演技で応えるだけのセックスに祥子は疲れを感じ始めていた。とにかく、祥子にとっては夫のセックス好きが悩みの種であった。
そんなある日、東洋電器ビルのクリスマス用ライトアップ計画の発注が祥子に来た。知的でカッコいい女として、たちまち謙次たちの人気者となった祥子だが、彼女自身も颯爽と仕事をこなす謙次に恋心を抱くようになる。最初は仕事を通しての付き合いにとまどっていた二人だが、いつしか謙次は久しく感じたことのない強い欲望を祥子に抱き、彼女を“抱きたい”と思うようになる。そして、その思いが消えないうちに祥子のつけていた香水をみさきにプレゼントして、祥子を思いつつ妻を抱こうとベッドへ。夫との久々のセックスに戸惑いながらも、足を絡めるみさき・・・。しかし、亜矢子と連れ立って東洋電器ビルのイルミネーションを見学に訪れたみさきは、偶然祥子と出くわし、彼女が自分と同じ香水をつけていることを知る。「夫に女がいる」みさきの猜疑心は日ごとに大きくなっていく。
一方、祥子と謙次はついに結ばれた。お互いに夫や妻には感じたことのない満足を覚えることに罪悪感を抱くものの離れがたく、その後も逢瀬を重ねていく。そんな二人の仲に、みさきも芳彦も気づき、表面上は穏やかだった4人の日常が、少しずつ崩れていくように見えるのだが…。

義務と演技
(C)TBS・東映ビデオ
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