1998(平成10年)/10/17公開 129分 カラー ビスタ 映倫番号:115281
配給:東映 製作:東映 / 東北新社 / 今村プロダクション / 角川映画
坂口安吾の小説「肝臓先生」を、かねてから映画化の構想を練っていた今村昌平が映画化。
終戦直前の瀬戸内の田舎町を舞台に、何でも「肝臓病」と診立ててしまう初老の医師“カンゾー先生”と彼を取り巻く様々な人々の人性模様が時代の風刺を込めながらほのぼのと描かれている。
瀬戸内の小さな港町に、やたら肝臓病と診断するので「カンゾー先生」と呼ばれる開業医・赤城風雨がいた。いつの日か肝臓病の病原菌を突き止め、病に苦しむ人々を救いたいという執念のもと、日夜往診のために町中を走り回っている。そんな彼のもとに幼い弟妹を養うために売春まがいのことをしている美女・ソノ子が見習看護婦として来ることになった。 ある日、重傷を負ったオランダ人捕虜脱走兵ピートが転がり込んで来た。官憲からかくまい、必死に治療するカンゾー先生。やがて、快復したピートの助けを借り、肝臓病の病原菌究明のための顕微鏡の改良に成功し、研究に没頭しはじめた赤城だったが…。
第22回日本アカデミー賞(最優秀主演男優賞・最優秀助演女優賞)