1997(平成9年)/10/18公開 99分 カラー ビスタ 映倫番号:115175
配給:東映 製作:向井プロダクション
本作が37年ぶりの主演映画となった淡島千景が、愛車ミニクーパーを駆って故郷の道後を目指し1,200キロの一人旅に出かけた元気なお婆さんを演じている。
淡島とは映画「夫婦善哉」以来、“駅前シリーズ”22作品で共演し、名コンピと謳われた名優・森繁 久彌が友情出演。絶妙の味わいを発揮している。
東京の下町で独り酒屋を営んでいた佐久間リュウは、ボヤ騒ぎがモトで長男夫婦の家に同居することになる。何かと世話を焼く息子たちだが、夫が他界してからはかたくなに独り暮らしを通してきたリュウには居心地が悪く、ちょくちょく茶飲み友達であるキヌエのところに行き、グチをこぼしあう。だが、突然のキヌエの死と1枚のハガキがキッカケで、リュウは夫の愛車ミニクーパーを運転して一人旅に出発することに。
目的地は四国・松山。娘時代を過ごしたその地には、ほのかな淡い恋心を抱いていた初恋の人が今も住んでいる。岐阜・京都と快調に飛ばすミニクーパー。そんなリュウの運転するミニクーパーに翔太と未来の若いカップルが同乗してから雲行きがアヤシクなってきた…。