1999(平成11年)/3/6公開 49分 カラー ビスタ 映倫番号:26499
配給:東映 製作:東映 / 集英社 / 東映アニメーション
1979年に「週刊少年ジャンプ」で連載開始と共に、たちまち話題となった痛快ギャグマンガ「ドクタ-スランプ」。1981年にTVアニメシリーズの放送がスタートすると、主人公アラレの「んちゃ」「ほよよ」といったユニークな“アラレ語”が、老若男女を問わず一世を風靡した。
かつてのアラレの活躍を見て育った世代が親となり、子供と一緒に安心して楽しめる傑作アニメである。
1999年春「東映アニメフェア」公開作品
冬の終わりのある日、アラレはガッちゃん、オボッチャマンと仲間たち(あかね・タロウ・ピースケ・ニコチャン大王・家来)と一緒に、海に浮かぶ小さな島にキャンプに来ていた。はしゃぐアラレに振り回されながらも、テントを張れる場所を探すメンバーは、岩山の上で不思議な光景に出会った。
色とりどりの草花の中で遊ぶ、かわいい妖精たちの姿。春を運ぶ生き物、絶滅寸前の“春の精”である。すぐに春の精と仲良くなるアラレたちの前に奇妙な老人が現れた!「おぬしたち何者じゃあ。とっとと帰れ!」この場所を護るかつての大怪盗・八右衛門である。
アラレたちが春の精を捕まえにきたのではないと知り、この場所の秘密を語る八右衛門。「ここには本物の太陽の一部、“太陽のかけら”という宝物がある。だからいつもポカポカ暖かいんじゃ…」
真赤に輝く太陽のかけらで早速ベーベキューを始めるあかねたちを慌てて叱る八右衛門。その眼上に、突然ものすごい轟音が響き渡り、飛行船が現れた!
「お久しぶりっす。師匠!」甲板から姿を見せたのは、世界中を震えあがらせている大泥棒・ナシババだった。かつて八右衛門の弟子だったナシババは師匠を裏切り、飛行船のエネルギー源でもある太陽のかけらを奪って逃げた。アラレとオボッチャマンは「んちゃ砲」を発射するが飛行船は大空に消えてしまう。
太陽のかけらを盗まれ、寒さに震える春の精たち。このままでは凍え死んでしまう。アラレ、ガッちゃん、オボッチャマンたちと一緒に、ナシババのアジトに潜入しようと決意する八右衛門!大怪盗の弟子になって大喜びのアラレは、無事に太陽のかけらを取り返して、春の精を救えるのか!?