2000(平成12年)/6/10公開 100分 カラー ビスタ 映倫番号:115852
配給:東映 製作:東映 / 小学館 / 小学館プロダクション
「催眠」のヒットを受けて再び松岡圭祐の原作を映画化したサイコ・サスペンス。「催眠」で謎につつまれたまま終わった「ミドリの猿」がこの「千里眼」でも重要なキーワードとして全編を貫く。麻生学の初監督作品。
ある日の未明、原因不明の大規模な爆発が日本で同時発生し、人々を底知れぬ不安と恐怖に陥れる。政府の命をうけ横須賀に向かった航空自衛官・岬美由紀は驚愕する。爆発の原因は正体不明のテロ集団「ミドリの猿」により米軍基地から発射された最新ミサイルだった。何者かに操られ、発射ミサイルを操作した男は自ら命を絶ち第2波のミサイル発射を阻止する10桁の暗証番号を闇に葬ったのだ。目前に迫った次なるミサイル発射を防いだのは日本医学界屈指のカウンセラー友里佐知子・通称「千里眼」だった。友里は100億通りもの組み合わせの中から侵入者が無作為に入力した唯一の暗証番号を導き出すという神業を完璧にやり遂げた。一方友里が院長を務める東京晴海医療センターには「ミドリの猿について調べている」と焦点の合わない目で美由紀たちに取調べをする蒲生(柳葉敏郎)という刑事が現れ、事件は誰も予測できない意外な方向へと進んでいくのだった。