2004(平成16年)/10/9公開 115分 カラー ビスタ 映倫番号:116871
配給:東映 製作:「デビルマン」製作委員会
途方もなく壮大な黙示録的世界観、読んだ者にトラウマを刻印する凄惨なシーンの数々、斬新なビジュアルデザインで日本漫画の金字塔に輝く永井豪の「デビルマン」。発行部数は800万部に迫り、アメリカを始め世界数十カ国で翻訳・出版された名作が遂に映画化!東映と東映アニメーションのコラボレーションによる驚異の技術力“T-VISUAL”が映像化不能といわれた原作のスペクタクルを忠実に再現している。なお、本作は那須博之監督の遺作となった。
両親を事故で亡くした不動明は高校の同級生・牧村美樹の家に引き取られ暮らしていた。明の無二の親友である了の父・飛鳥博士が新エネルギーの研究中に誤って覚醒させた邪悪な生命体“デーモン”によって、その場に居合わせた3人は体を乗っ取られる。心身ともにデーモンと化した了とは異なり、悪魔の力を身につけながら人間の心を持つ“デビルマン”となった明は、それを運命と捉え、人類殲滅を画策するデーモン族と戦うことを決意する。だが、人間社会に入り込み増殖を続けるデーモンを恐れた人間たちは、デーモン狩りを決行。疑わしい者たちを次々に処刑し、やがてそれは暴動や国家間の戦争にまで発展することとなり、図らずも滅亡への道を自ら歩み出すのであった。混乱の中、明と同じく、デーモン化しながら人間の心を失わない美樹の友人・ミーコと、彼女がデーモン化した両親から救い出した少年・ススムを美樹の一家が匿ったことから、牧村一家もデーモンではないかと疑われ殺されてしまう。最愛の人々を失い、怒りと悲しみに苛まれる明=デビルマンはデーモン族を壊滅すべくジンメンやシレーヌ、そして実はデーモン族の首領だった了=サタンと戦い、刺し違えるのだった。闘いの一夜が明けた…。破壊されつくした街角に佇むミーコとススムは新たな世界の創造を心に誓うのだった。