2003(平成15年)/9/13公開 64分 カラー ビスタ 映倫番号:116668
配給:東映 製作:「青春ばかちん料理塾」「17才」製作委員会
モーニング娘。の石川梨華&藤本美貴のダブル主演で贈る正統派青春映画。一見対照的な17才の女子高生二人が、ふとしたキッカケで出会い、それぞれの家庭の事情、お互いの悩みを知る中でかけがえのない友情”や“本当の愛”、“家族の大切さ”に気付いていく感動作。「野菊の墓」の松田聖子、「Wの悲劇」の薬師丸ひろ子を始め、アイドルを女優に育てることには定評のあるベテラン・澤井信一郎監督が本作でも遺憾なくその腕を発揮している。
真衣子は、里親の尾崎夫妻のもとで愛情たっぷりに育てられ、他の里子の子供達とも本当の姉弟のように、笑いの絶えない賑やかな毎日を送っている。一方、孤独を好む大人びた理沙は小料理屋を営む母と二人暮し。寂しさや不安を母への反抗でしか表現できないでいる。対照的な17歳の2人の少女が、尾崎家の新顔・耕太を通して知り合いになった。絵本作家になる夢を持つ真衣子は憧れの美術教師・星野から児童書の編集者・由美を紹介されたが厳しい批評をされ、星野と由美の親密な間柄を知って傷つき夢を放り出してしまう。理沙は、母が愛人の怜二を信じて大金を貢ぎ、娘の自分には信頼も関心もないことに気付かされる。お互いの境遇を知った二人は親しみを感じ、励まし合う仲となった。そんな折、真衣子を日本に残しアフリカで働いていた実の父が、13年ぶりに帰国。「尾崎家のみんなが本当の家族だけど、自分を置き去りにした父の本心も確かめたい」…尾崎夫妻が娘の巣立ちを覚悟するなか、真衣子は父に会うことを決意する。同じ頃理沙は、母が貢いだお金の返済を迫り怜二と口論の末、乱暴されそうになる。思わず理沙を庇い飛び出した母は路地で車にはねられてしまう。母の咄嗟の行動に親の強さと愛情の深さを実感する理沙。様々な出来事を経て、今までに感じたことのない「愛」と出会った二人の間には、お互いを思いやる本物の友情が芽生えていた。