2004(平成16年)/2/14公開 114分 カラー ビスタ 映倫番号:116774
配給:東映 製作:映画「ゼブラーマン」製作委員会
哀川翔の主演100本目となる本作、「オーディション」「D.O.A.」「牛頭」の三池崇史を監督に、「木更津キャッツアイ」で哀川を出演させた宮藤官九郎が、「哀川さんの100本目は変身モノだね」の監督の一言に「面白そうですね」とほくそ笑み、脚本を書き上げた。最初のプロットを読んだ哀川は「ぶったまげた」という。そこにいたのはなんと、史上初!前代未聞!シマウマヒーロー!「ゼブラーマン」!鈴木京香・渡部篤郎に加え、内村光良・市川由衣・大杉漣らが「面白い」という理由だけで参加。
昭和53年、低視聴率のため7話で打ち切られたヒーロー番組「ゼブラーマン」・・・・。時は流れ2010年、横浜市八千代区。50センチの巨大ザリガニが大発生し野鳥が変死を遂げアゴヒゲアザラシ1万匹が川を登り、その昔UFOが墜落したらしい街。それでも一見平凡な八千代区住む、ダメ小学校教師・市川新市。「ゼブラーマン」に憧れつづけ、唯一の趣味のコスチューム作りが昂じて、遂にはそれを着て夜中コッソリ街に出てはみたが、何故か怪しいヤツらと出くわし、何故か必ず乱闘に・・・新市は気付いていないが、怪しいヤツらの正体は地球侵略を目論む宇宙人が人間に寄生していたのだ!!かなりビビリ気味で仕方なく、奇しくも街を守りはじめる新市・・・何故なら悪人=宇宙人が傍に来ると、勝手に後頭部の髪の毛が逆立ち、いてもたってもいられなくなってしまうからだ。そんな新市は転校生の浅野とその母・可奈と親しくなっていた。自分以上に『ゼブラーマン』に詳しい浅野を尊敬し、凛々しい母・可奈に憧れを抱く。妻は不倫、娘は援助交際、息子はイジメられ、自分の家庭が崩壊寸前の新市にとっては、理想の妻と子、自分が夫であれば、とも思う・・・。時を同じくして、八千代区に宇宙人がいて世界征服の拠点を築いている怪情報を入手した防衛庁特殊機密調査部は調査を開始。任命された及川と瀬川は、自分たちが現場に駆けつけるより早く宇宙人を倒し、街を守る“ゼブラーマン”の存在に行き当たる。が、真相を掴めぬまま、街は深刻な事態に陥っていく。何かを察知していた教頭は、「もう来るところまで来てるんだよ!!」と叫び、謎の変死を遂げる。そして、遂に宇宙人が一斉に侵略を開始した時、及川は新市に問う「あんたヒーローなんだろ?」。可奈も言う「あの子は信じてるの、ゼブラーマンが地球を救うって・・・」そして、新市は知る。街で起きていることは全て34年前に「ゼブラーマン」の台本に書かれていたのだ!何故?どうして?何が起こったのだ?ゼブラーマンとは何だ?八千代区の謎とは?遂には、政府の決定で街が隔離され、中性子爆弾投下の指令が出される!その時、浅野が宇宙人に囚われた事を知り、新市は走り出す!遂に新市と宇宙人の決戦の時が来た!新市は叫ぶ、「白黒つけるぜ!」
第28回日本アカデミー賞(優秀主演男優賞)