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レディ・ジョーカー

2004(平成16年)/12/11公開 121分 カラー ビスタ 映倫番号:116941 
配給:東映 製作:「レディ・ジョーカー」製作委員会

高村薫の同名ベストセラー小説を映画化。大胆不敵で緻密な犯行に出た5人の“社会的弱者”と、彼らの標的になった企業、警察の思惑が入り乱れ、濃密なサスペンス劇が展開される。事件の背後にある悲劇が徐々に明らかとなり、物語はやがて衝撃のクライマックスに突入。エンターテイメント性と社会派の魅力を併せ持つ、奥深いドラマに仕上がっている。

レディ・ジョーカー
(C)2004「レディ・ジョーカー」製作委員会

ストーリー

日の出ビール社長・城山が誘拐された。“レディ・ジョーカー”と名乗る犯人グループの5人の男たちは年齢も職業もバラバラで唯一の共通点は“社会の弱者”であることだった。56時間後に城山を解放した“レディジョーカー”は、今度は350万キロリットルのビールに異物を混入させる、と会社を脅迫し、日の出ビールに20億円の裏取引を持ち掛ける。城山には犯人の目星がついているからこそ取引に応ぜざるを得ない事情があった。事件の5ヶ月前、主犯格で被差別部落出身の物井の孫・孝之が城山の姪との結婚を破談にされ、しかも孝之が日の出ビールの入社試験に落ちた直後、事故死していたのだ。これが明るみに出たら、城山家も会社も大打撃を受ける。城山は個人的な脅迫と知りつつ“レディ・ジョーカー”に金を渡す。警察は、日の出ビール幹部と“レディ・ジョーカー”との間に裏取引があるのではないかと睨みつつ、同時に犯人の一人・半田刑事への内偵を進めていたが、もう少しで任意事情聴取という段階で半田の上司が自殺。結局、警察内部の腐敗をマスコミに騒がれるのを恐れた捜査本部は、半田の事情聴取見送りを決定する。その後、金を預かっていた在日の信用金庫職員・高が、日の出ビールと繋がりがあった総会屋と共に行方をくらます。“レディ・ジョーカー”のメンバーは、今まで通りの静かな暮らしに戻り、城山たちは総会屋との癒着が表沙汰となり背任容疑で逮捕された。こうして“レディ・ジョーカー”事件は勝者のないまま人々の記憶の彼方に葬られていくのだった。

レディ・ジョーカー
(C)2004「レディ・ジョーカー」製作委員会
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