2006(平成18年)/11/11公開 101分 カラー ビスタ 映倫番号:117599 R15+
配給:東映 製作:「TANNKA」製作委員会
女流歌人・俵真智が、読売新聞紙上でセンセーションを巻き起こした処女小説「トリアングル」を原作に、女性のしなやかな官能美を描く物語。ココロもカラダも満ち足りた大人の愛で包み込んでくれる年上の”彼”と、本能のままに自分を求め刺激を与えてくれる年下の”彼氏”。ふたつの全く異なった愛の形の中で、仕事に恋に満ち足りていた主人公が少しづつ自分の生き方に疑問を感じていく…。数々のヒット曲を世に送り出しす阿木燿子が初監督に挑み、類稀なる感性で、既存の映画には見られなかった映像美を紡ぎだしていく。女性の率直な心情の発露としての短歌と官能美の象徴としてのベリーダンスが全編に印象的に盛り込まれている。
33歳のフリーライター薫里は、カメラマンのMという9年越しの恋人と、仕事も恋も充実した日々を送ってきた。Mとの関係が世間で言うところの「不倫」であっても、無我夢中で生きてきた薫里の心を温かく包むと同時に、肉体をも新たに目覚めさせてくれたのはMだった。ある日、薫里に新しい恋が訪れる。相手はヴァイオリニストの卵・圭。薫里は、年下の圭の初々しさに惹かれ、自然の成り行きで体を重ねる。そんな薫里を親友・美佳は複雑な思いで見守っている。既婚ながら不妊という悩みを抱える美佳と子どもを欲しがらない薫里との間に微妙な距離が生じる。そんな折、薫里は女優・大里響子を取材する。20年前にシングルマザーになった響子の自信に溢れた物腰、妖艶さ−圧倒的な存在感が薫里の琴線に確かに触れた。一方、圭は薫里を次第に人生のパートナーとして考え始め、その気持ちが真剣であればあるほど薫里には重たく感じられるように・・・。しかし、意識的に圭を避けたかと思えば、Mと会えない日が続き、いつもより数段激しいセックスを圭に求めてしまう薫里。Mと圭、2人の男性の間で揺れ動き、以前より明らかに落ち着きを失くしていく薫里に、これからの生き方の結論を出す日が近づいてくる・・・。