2005(平成17年)/11/5公開 90分 カラー ビスタ 映倫番号:117277
配給:東映 製作:2005「仮面ライダーTHE FIRST」製作委員会
今回「THE FIRST」のタイトルそのままに、第一作の主人公・本郷猛と一文字隼人、すなわち仮面ライダー1号と2号が復活を果たす。しかし、彼らはただ復活するのではない。35年目にして初めて、彼らの真の物語が描かれるのだ。それは、原作者・石ノ森章太郎による漫画版では改造人間にされた本郷たちの青春の息吹や仮面の下に隠された悲哀が描かれていた。そこで本作は、石ノ森章太郎が描こうとしていた“仮面ライダー”と呼ばれる改造人間たちのドラマに真正面から取り組み、2005年の現代に相応しいヒーロー映画として創り上げられた。つまり本作は続編でもリメイクでもない、35年目にして初映像化となる“仮面ライダー”であり、まさに「THE FIRST」の名に相応しい作品なのだ。監督は「高速戦隊ターボレンジャー」の長石多可男、脚本は「劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト」「劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE」の井上敏樹。
一見平和に見える人間社会、だがその影に“ショッカー”と呼ばれる謎の組織が暗躍していることは誰にも知られていなかった…。城南大学大学院で水の結晶を研究する若き科学者・本郷猛。頭脳明晰な彼は、ある日コウモリのマスクを被った不気味な男に連れ去られてしまう…。彼を拉致した“ショッカー”は猛に特殊な手術を施し、バッタの改造人間=仮面ライダー1号へと改造。意のままに操り、その尖兵としていた。その頃、雑誌記者の緑川あすかは「怪人」があらわれるという都市伝説の取材をしていた。そしてフィアンセの矢野克彦と共に最後の目撃者を追いかけていたが、突如ふたりの目の前に蜘蛛のマスクを付けた怪人=スパイダーと仮面ライダー1号が姿をあらわす。1号は克彦に手をかけるが、ふとしたきっかけで猛としての自我を取り戻す。猛はスパイダーから克彦を助けようとするが、すでに彼は息絶えていた。その様子を見ていたあすかは、猛が克彦を殺したものだと思いこみ、彼に激しい憎しみを向ける…。一方、ショッカーは猛を裏切り者として、彼の抹殺を目論んでいた。そのため新たな改造人間が用意される。その姿は本郷猛の変身した姿=仮面ライダー1号と、そして克彦に瓜二つの男・一文字隼人であった……。
「仮面ライダー」シリーズ(68)