2007(平成19年)/10/20公開 104分 カラー ビスタ 映倫番号:117909
配給:東映 製作:EX MACHINA エクスマキナフィルムパートナーズ
世界にセンセーショナルな衝撃を与えた映画「アップルシード」。そのクリエイターたちが終結し、全く新たな作品「エクスマキナ」として、ここに誕生した!
プロデュースにあたるのは「M:I-2」「フェイス・オフ」など、ドラマティックな演出で世界を代表する映画監督のひとりであるジョン・ウー。音楽監修は細野晴臣。M-flo等錚々たるアーティストが参加し、細野自身も元YMOのメンバー、坂本龍一、高橋幸宏と共に”HASYMO”として、またコーネリアスとの初のコラボレーションで新曲を書き下ろしている。さらにイタリアを代表するファッションブランド”PRADA”のデザイナーであるミウッチャ・プラダが、主人公デュナン・ナッツの衣装2着(ノーマルウェアとパーティドレス各1着)をデザイン。プラダが映画にデザインを提供するのは世界初の試みである。
非核大戦によって、人類の半数が死滅した世界。停戦と共に誕生した、中立都市<オリュンポス>には、人間とサイボーグ、そして、人間の遺伝子でつくられ、怒りや憎しみを抑制された種族、バイオロイド(クローン)が共存していた。
2138年、デュナンとブリアレオスは、<オリュンポス>の特殊部隊ES.W.A.Tに所属する天才的な戦士。戦闘時の強力なパートナーであるふたりは、強い信頼で結ばれた恋人同士でもあった。過去の戦いで負傷したブリアレオスの肉体がサイボーグになっていても、デュナンの愛は変わらず彼に向けられていた。ある日、作戦行動中にデュナンをかばったブリアレオスが、瀕死の重傷を負う。サイボーグ医療の権威、ケスナー博士の執刀で一命を取り留めたものの、ブリアレオスは依然昏睡状態が続いた。
ブリアレオスの回復の兆しも見えないうちに、デュナンのもとに新たなパートナーが配属されてくる。その男-テレウスは、戦闘能力の高いブリアレオスの遺伝子をもとにつくられたバイオロイドであり、生身の姿だった頃のブリアレオスと同じ顔と肉体、そして同じ優しさを持っていた。はじめは反発していたデュナンも、テレウスにかつてのブリアレオスの面影を重ね合わせ、心揺らぐ自分に動揺を隠せずにいた・・・。
その頃、世界ではサイボーグが暴走するテロ事件が多発。同時に不審な電波も確認され、サイボーグたちは何者かによって操られている可能性があった。サイボーグのパーツの出荷を禁じられた世界最大の企業集合体国家<ポセイドン>は、敏腕特使の吉野を<オリュンポス>に派遣する。そして<オリュンポス>のアテナ行政総監は、各国の首脳陣を集めた安全保障会議で、すべての国の観測・通信衛星を<オリュンポス>が統合管理して世界の監視力を強化する”グローバル・セキュリティ・ネット”構想を実現させようとしていた。
安全保障会議当日、開催地のオリュンポス国際会議場では、デュナンとテレウス、そして現場復帰したブレアレオスもまた半身サイボーグのアイアコスとパートナーを組み、警備にあたっていた。すると突如、どういうわけかサイボーグでない人間達までもが、暴徒と化して国際会議場を襲撃。ついには、ブリアレオスのパートナーであるアイアコスまでも、会議場の首脳陣めがけて発砲する。辛うじてアイアコスを食い止めたブリアレオスだったが、信頼する仲間を自らの手で殺してしまう。悲しみに苦悩する、ブリアレオス。しかし、彼の体にも、その異常な影は静かに忍び寄ってきていた。次第に明らかになる、見えざる犯人達の目的-未曾有の危機が迫る中、世界の存亡をかけた戦いが始まった。デュナンは何を守るために戦うのか?彼女の選択が、人類の未来さえ左右しようとしていた-。