2008(平成20年)/7/5公開 98分 カラー ビスタ 映倫番号:118077
配給:東映 製作:「カメレオン」製作委員会
いくつもの変化を繰り返し、まるでカメレオンのように生きる伍郎。疑いすら持たせず人を欺き、金を稼ぐ、当てのない人生。ある日、偶然、拉致現場に居合わせてしまったことをきっかけに、大きな事件に巻き込まれていく。
クールに痺れる究極のクライム・アクション!危険な顔が覗く新たなるヒーローが誕生する。
都会の片隅、客を待つわけでもなく無駄に時間をやり過ごす、いいかげんな占い師・小池佳子の前に、突然右手が差し出される。見上げると、生気のない男が立っていた。野田伍郎、25歳。彼は、一瞬ギラギラと目を光らせたかと思うと、次の瞬間にはやさしい笑顔を覗かせるつかみ所の全くない奴だった。伍郎は、廃工場の倉庫にひっそりと暮らしていた。仲間の公介、純、達男ら気の合う仲間と小っちゃなサギを働いては、騙し取った小銭でバカ騒ぎの毎日。未来も希望もないその場凌ぎの日々は、ワケありの過去を持つ伍郎にとって初めて味わう“平穏”でもあった。だがある日、それは突然狂いだす。いつものようにまんまと小銭を騙し取った伍郎たちは、帰り際に最悪な拉致現場を目撃。拉致されたのは、国家を揺るがせた重大事件の重要参考人だった。その日を境に、危険な罠が伍郎たちを襲う。闇に動くは、政治家が裏で操る強大な組織。強大な権力で執拗に伍郎たちにまとわりつき、仲間が一人、また一人と消滅する。轟く鈍い音。ついには伍郎の前で佳子が崩れ落ちる―。自分を照らす存在である佳子という大きな代償と引きかえに、今、復讐という感情に支配された孤独な男が強大な組織に引き金を静かに引く―。