1976(昭和51年)/5/1公開 146分 映倫番号:18639
配給:東映 製作:マツダ映画社
前半の阪妻プロ作品「雄呂血」、後半の千恵プロ作品「瞼の母」。無声映画の巨峰2本を、当時公開したものと同様、ブルー、セピアなどの美しいカラー処理とモノクロームで仕上げた。さらにプロローグに、昔懐かしい活弁時代の光景を、貴重なニュース・フィルムで横溢させて、ファンの興趣を誘っている。
配給受託作品
大正14年、独立プロを起こした阪妻プロの第一回作品「雄呂血」は、享保の時代を背景に、激しい正義感の持ち主ゆえに巡る青年武士の運命の変転を、悲劇的なタッチで描く剣戟代表傑作。
昭和6年の千恵プロ作品「瞼の母」は、幼い頃事情があって母親と生き別れ、やくざになった番場の忠太郎が、風の噂を頼りに江戸に上り、苦労の末ようやく母と妹にめぐり会うという極めつけの人情劇。