1980(昭和55年)/4/26公開 119分 カラー ビスタ 映倫番号:110024
配給:東映 製作:東映アニメーション
アニメーションらしからぬ斬新なカメラワーク、深く登場人物の心理に踏みこんだ描写。画面づくりの巧妙さもさることながら、ともすればアニメーション映画ではなおざりにされがちな声の演出にもその真価は発揮されており、奥行きとひろがりのある劇的空間を構成している。劇映画の監督が作り上げた、アニメーション映画の中でも出色の作品。
未来における地球は、環境破壊により滅亡寸前の状態にあった。そこで人類は人工惑星へ退去、コンピューターによって完全管理する特殊統治体制をつくりあげ、成人検査に合格した者だけが“健全な市民”として地球での生活を許された。だがこの体制下に、超能力をもつ新人類<ミュウ>が生まれ、異分子として弾圧を受ける。ミュウの願いは、母なる星・地球(テラ)へ帰ること。新たなるミュウの指導者ジョミー・マーキス・シンがその悲願を担うのであった…。