1948(昭和23年)/3/22公開 78分 モノクロ スタンダード
配給:大映 製作:東横映画
東横映画製作第6作。
街頭写真師の中西志保は、今日も数寄屋橋でプロ野球選手の青木俊一を撮影していた。田村町の彼女の事務所の下は美容院になっていて、そこの主人でもある野球ファンの三文詩人・巌さんは、写真機が売物に出ていることを志保に伝えてちゃんとした写真家になるようすすめていた。その志保に飯塚善美という女性が弟子入りを申し込んできた。その夜、巌さんの奥さんである多津子さんが志保に結婚式の巫女の代役をお願いされる。その式は青木の友人・湯川の結婚式で、青木が仲人をしていた。だが当日になって花嫁が行方不明になり式は中止。その翌日、志保を訪ねた青木は、湯川が志保を見初めてしまったことを告げる。しかも写真機を湯川が買い取ってしまったことを知った志保は、すぐに湯川の父・五介に直談判しに行って五介を面食らわした。そして、五介の姪で青木のファンである慶子が大阪からやってきたのを知り、青木と三人で後楽園に出かけてしまった。おかげで青木の欠場によりア軍は惨敗。しかも新興成金の半田が青木の父を十万円で買収、青木は自分の立場に悩み行方をくらましてしまう。志保と慶子は青木の居所を探すのだが…。